悪徳探偵の手口から考える探偵依頼の仕方
悪徳探偵も存在するから厄介
日本には現在5,000を超える探偵社が存在していると言われています。
この数は、都道府県の各公安委員会に届け出をしている業者の数。
正式な届け出をしていない、
「もぐりの探偵」を含めればもっと数は多いでしょう。
これだけ存在している以上、中には悪徳な業者もいるのが現実。
探偵に調査を依頼する場合は、こういった悪徳業者に引っかからないようにするのが最大のポイントになります。
とはいえ、悪徳業者かどうかは、依頼してみないと分からない部分も。
今回は依頼をする前に、悪徳業者を見抜く方法をいくつか伝授していきたいと思います。
まずは届け出番号の確認から
探偵社を開業するには、
各都道府県の公安委員会に届け出をするのが必須条件となります。
そしてこの届け出が認められると、公安委員会から届け出番号が交付されます。
探偵選びをするとき、
まず最初にこの届け出番号の有無を確認しましょう。
届け出番号は「(都道府県名)公安委員会第○○号」という表記になります。
HPやチラシ、看板などにこの届け出番号がない業者は、そもそも届け出をしていない業者か、
届け出をしていても何か後ろめたいことがある業者です。
もし気になる業者の届け出番号が不明なら、電話で問い合わせてみてください。
ちゃんと答えてくれるならまだ問題ありませんが、答えを濁す、答えない業者は信用しない方がいいでしょう。
悪徳探偵業者の基本的な手口
では悪徳業者のよく使う手口を1つずつ確認していきましょう。
まずは依頼前の打ち合わせの場所から。
探偵に調査を依頼する場合、まずは直接会うことが重要です。
しかしその会う場所が、
相手の事務所ではなく、喫茶店などの
場合は注意が必要です。
大事な打ち合わせを、自分の事務所を使えないのはなぜか?
単純にその時間に打ち合わせが多数重なっていて、
事務所にスペースがないのかもしれません。
しかしそれで納得してはいけません。
そもそも探偵に調査を依頼するような案件は、
他人はもちろん友人や親戚にも相談しづらいことがあります。
そんな案件を、周囲に他のお客様がいる喫茶店ですること自体、依頼人に対する気遣いが感じられません。
事務所が混み合っているなら日にちなり時間なりをズラせばいいだけ。
それすらしないような業者は
信用出来ない業者と判断していいでしょう。
またもっとひどいケースでは、そもそも事務所がない可能性があります。
公安委員会に探偵業者の届け出る時には、事務所の住所の申請も
当然必要になります。
しかしその住所に厳しい決まりはなく、それこそ個人の自宅住所でも申請は可能。
つまり、実際に事務所がなくても申請は可能ということになります。
さらにいろんな屋号で、同じ住所で申請をする悪徳業者も存在します。
何か問題があって営業停止処分を受けても、別の屋号で営業を続けるためです。こういった業者も、
事務所に依頼人を入れたがらない傾向にあります。
いずれにしても自分の事務所を見せたがらないような業者にロクな業者はありませんので覚えておいてください。
悪徳業者ほど契約を急ぐ傾向が
探偵社と契約する前の打ち合わせは非常に重要です。
探偵に依頼するのはそれなりに費用がかかりますので、この打ち合わせで、
不明な点はすべて説明してもらい、細かいところまですべて納得した上で契約するのが重要です。
しかし、
悪質な業者ほど、早急に契約を結びたがります。
せっかく食いついた獲物(依頼者)ですから、
下手に考えさせて逃したくないからでしょう。
契約を急ぐような業者は信用できない業者と言えます。
例えば「今この場で契約なら見積もりから3万円引きにします」とか、
「明日以降になると人員が確保できないかもしれない」とか、
今日契約しないと
損なイメージを植え付けて契約を迫るような業者はアウトです。
また、打ち合わせの中で、「当社は調査成功率100%です」とか、
「3日以内に必ず結果を出します」など、できもしないことをいう業者もアウト。
これも早期の契約を迫るためのセリフです。
探偵の仕事に“絶対”や“100%”は存在しません。
そんなことを簡単に口にする業者は悪徳と断定してもいいでしょう。
他にも
「他の探偵社の悪評を並べ立てる」という業者も悪徳業者に目立ちます。
つまり「他に依頼しても結果は出ないから、ウチと早く契約してください」ということですが、本当に信頼できる探偵事務所なら、自分たちのストロングポイントを強調することはあっても、他事務所の悪評を口にするようなことはあり得ません。
悪徳業者にひっかかるとこんな悲劇が
では、悪徳な探偵事務所とはどのようなものなのでしょうか?
調査能力が低いとか、アフターサービスが悪いとか、料金が高い探偵事務所は、
「悪徳」ではなく「悪質」です。もちろん「悪質」な事務所も避けたいところですが、それ以上に問題なのが「悪徳」な業者。
実際にあったケースを見ても、契約して費用を支払ったら連絡が取れなくなったとか、何日経っても調査結果が出ないとか、よくよく調べてみたらそもそも調査を行っていなかったとか。もはや詐欺行為を行うのが悪徳な探偵事務所です。
悪徳事務所・悪質探偵事務所が使う主な手口を再確認しておくと、
- 「届け出番号を教えてくれない」
- 「打ち合わせが事務所以外の場所」
- 「最初の打ち合わせで契約を迫る」
- 「契約書の内容について詳細な説明がない」
- 「他探偵社の悪口や悪評を告げてくる」
- 「100%や絶対など、探偵の仕事ではあり得ない自信をやたらアピールする」
など
基本的には「調査の詳細を説明せず、早急な契約を無理強いしてくる」業者は
悪徳・悪質な業者の可能性が高いということになります。
こういった探偵事務所とは決して契約をしないように注意しましょう。
最大の防御策は、最初の打ち合わせの場で絶対に契約をしないことです。
一度持ち帰って、冷静な目で契約書を読み、信頼に足る事務所かどうかを冷静に判断するようにしましょう。
まともな探偵事務所であれば、それを許さないなどということは考えられません。
せっかく依頼するのですから、信頼の置ける事務所をぜひ見つけてください。
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