先にも少し触れましたが、浮気の慰謝料に関してはいろいろなファクターが存在します。
収入や財産、そして浮気期間の長さ、それにより離婚をするかどうか、などなど。
慰謝料とは読んで字のごとく、謝罪し慰めるための金額です。
その浮気行為によりどれだけの被害を受けたか、その大きさを収入や財産の何割程度に
相当するのか。こういった考え方をしますので、単純に
「浮気の慰謝料はいくらくらいです」とは言えません。
ハリウッドスターが離婚をしてその慰謝料が何十億円などというのも、
ハリウッドスターの収入の大きさに起因するからです。
とはいえ慰謝料の請求をする以上、「○○円の慰謝料の支払い」を
通達する必要があります。
素人で判断できないのであればどうすればいいのか?
これは専門家にお願いするしかありません。
浮気問題や離婚問題に強い弁護士などに相談するのが最善の方法でしょう。
では、相談する際に必要な材料は何か? それを考えてみましょう。
例えばあなたの配偶者の携帯電話に、浮気をしているであろうメールのやり取りや、
写真が残っていたとします。
この材料のみで弁護士に浮気慰謝料の相談に行くとどうなるでしょう?
恐らく「本当に浮気しているか分からないし、相手がどこの誰だかも分からない状態では、明確なお答えはできません」という話になるでしょう。
弁護士に相談する以上、浮気をしている確実な証拠が必要になります。
この浮気の確実な証拠というのは、それこそ裁判でも証拠物件として扱われるような
精度の高い証拠ということになります。
これも素人の、しかも配偶者であるあなたが入手するのは困難でしょう。
ではどうするか? これに関してもプロにお願いすることをオススメします。
慰謝料を請求するとなると最低でも浮気相手の名前と住所は必要です。
それすら分からないと請求をするにもどこに請求していいかすら分かりません。
さらに上でも触れた通り、慰謝料を算出するのであれば、
簡単な経済状況の把握も必要でしょう。
最後になりましたが、慰謝料請求をする場合に必要な条件を確認しておきましょう。
まずは浮気が始まる前に、夫婦関係が破綻していないことが絶対条件となります。
浮気をした時点で長期間にわたる別居状態など、婚姻関係が破綻していると見做されると、そもそも慰謝料の請求はできません。
また、浮気相手が「浮気行為である」と認識していない場合は、
請求できる慰謝料も大幅に下がります。
浮気相手からしてみれば、まさか恋人が結婚しているとは思わなかったということになりますから、浮気相手も騙された被害者ということになります。
こうなると最悪慰謝料が請求できないケースもあります。
大きな問題のない婚姻関係の継続と、浮気相手が「浮気」を認識したうえで
関係を持っていた事実が立証できた場合のみ、
浮気相手に慰謝料を請求できるということになります。
浮気慰謝料を請求する場合、請求する側は被害者で、
請求される側は悪であるという意識が強くなりがちです。
しかし、被害者だからと言って強気一辺倒ではまとまるものもまとまりません。
慰謝料請求とは「話をまとめるための策」ですから、請求する側もできるだけ相手のことを考えて話を進めるのがベターです。
相手の支払い能力を大きく超えるような請求はしない、
相手の意見をすべて潰すような行動はしないなど、
「こちらもある程度譲るんだから払ってください」というイメージで挑むべきでしょう。
また、慰謝料を請求するとなるとプロの力がどうしても必要になります。
特に探偵に相談するのは必須条件と言えるかもしれません。
探偵社によっては、浮気調査の案件は多い関係で、浮気問題に強い弁護士とも
親密なケースもあります。親密とまではいかないまでも、
弁護士を紹介してくれる探偵社は少なくありません。
まずは探偵に調査を依頼し、浮気の事実を確認する。
慰謝料の請求はここから始まると言えるかもしれません。