性格の不一致から積み重なった不満から離婚に至る夫婦が多いものですが、別れを迎えないためにどんな兆候から不満の芽をつめば良いか考えていきましょう。離婚したくないと考えているあなたのお役に立つはずです。
夫婦が離婚するというと、どちらかの浮気やDVなどを想像する方が多いかもしれませんが、こうした原因がはっきりとしている離婚は意外と多くなく、一番多い離婚原因は「性格の不一致」であるといわれています。
性格の不一致で離婚を決断する妻、夫は、それ以前にどのような態度をとるのか?
どのような関係性になったら危険な兆候かをまとめてみました。
そもそも離婚原因でもっとも多いと言われている「性格の不一致」とはどのような状態でしょうか?
性格の不一致とは様々なケースが考えられるので、ひとまとめで説明するのは難しいところです。
日常のちょっとした不満の積み重ねがある日限界に達し、どちらかが一方的に別れを告げる。
これが性格の不一致で離婚に至るパターンになります。
そのため、性格の不一致で起こる離婚を回避するには、日常からの生活態度や相手との関係性が重要になります。
離婚に向かう夫婦がどのような段階を踏んでいくのかを確認していきましょう。
離婚を考えている人には、段階的にみられる兆候があります。
そんな兆候をまとめてみましょう。
日常生活において、ちょっとした不満が溜まっていくことが離婚の原因となるのであれば、真っ先に表れるのは2人の関係性です。特に会話という部分には露骨に兆候が表れますので注意しましょう。
毎日会話をしていることで、ある意味相手との会話に慣れてしまう部分はあるかもしれません。しかし慣れて刺激がなくなったからと言って、会話を聞き流してしまったり、適当な相槌が多くなると危険な兆候と言えます。
相手との会話を聞き流すのは男性によくみられる傾向で、男性がこういった態度を続けていると、女性側も会話をする気が失せてしまいます。結果夫婦間において会話が少なくなるというのも、離婚を考え始めた夫婦に起きやすい兆候といえるでしょう。
会話が少なくなると、夫婦間の意思疎通がとりにくくなります。
日頃の意思疎通ができなくなれば、会話をするのは相手に文句があるときぐらいのものとなってしまい、結果的に口を開けば口論という形になります。
お互いの会話に興味がなくなり、会話が少なくなり、結果口を開けば口論になる。これが離婚を考え始めた夫婦にありがちな兆候といえるでしょう。
会話はなくとも、元々は愛し合って結婚した2人ですから、ここで止まっていればまだ関係修復の道筋は見えるかもしれません。
しかし、関係悪化が進行すると、会話以上に深刻な兆候が見られるようになります。
まともな会話がなくなり口論が絶えなくなると、夫婦は徐々に離れていきます。
まず同じ空間にいても視線が合わなくなります。
視線があったら会話に発展する。会話に発展すると口論になるとわかっているので、意識して視線を合わせなくなります。
視線を合わせないようにと考えていると、「それならば一緒に時間を過ごさなければいい」という考えに至るもの。
その結果、次のような行動をとることになります。
まずよく見られるのは、一緒に食事を摂らなくなる夫婦です。
仲が良かった頃は残業する旦那さんの帰りを待って一緒に夕食を摂っていたのに、奥さんが旦那さんを待たずに先に夕食を済ませてしまうようになり、旦那さんの夕食はラップをして置いておくだけ、というと想像しやすいでしょうか。
この場合、結果旦那さんはその夕食をレンジで温めて一人で食べることになります。
さらに状況が進行すると、夫婦のどちらかが特に行き先を告げずに出かけるようになっていきます。
夕飯どころか休日を一緒に過ごすことも少なくなると、かなり危険な離婚への兆候と考えていいでしょう。
離婚を考えている状態と、離婚寸前の状態での大きな違いは、離婚を切り出す方が離婚の準備を行っているかどうかです。
離婚について本気で考えた場合、切り出す側は離婚後の生活を考え、徐々に準備を始めるようになります。
一番わかりやすい兆候が就職や転職です。
特に専業主婦が、突然正社員になって働きくと言い出したら危険な兆候と考えましょう。
旦那さんの場合は奥さんに告げずに転職をすることがあります。これは離婚後に奥さんに勤め先がバレないように転職するわけです。
また、それまで会話がなかった夫婦の間で、徐々に会話が復活するようになります。
これは離婚を考えている側が、「自分は普通に結婚生活を送っていた」と離婚協議時に主張するためです。
離婚の原因は自分ではなく相手であると主張することで、自分が離婚を訴える正当性を主張するのが目的です。
しかし、家事という面では反対に雑になる傾向があります。奥さんが離婚を考えているのであれば、別れる夫のために家事をするのがバカらしくなるからでしょう。
それまでは作って置いてあった夕食も、こうなると冷凍食品やコンビニ弁当、カップラーメンなどが目立つようになります。
どうしても離婚したい、自分が不利になっても慰謝料を支払ってでも離婚したいなどとなると、そもそも家に帰らないというケースもあります。
奥さんが実家に帰ってしまったり、旦那さんが浮気相手の家に転がり込んだり、友人、知人の家に転がり込んだり。
さらに計画的な場合、配偶者に内緒で賃貸住宅を見つけて契約しているケースもあるようです。
こうした実力行使が行われると、もはや関係修復どころかまともな離婚協議すらできなくなります。突然離婚を告げられた相手が、もっとも驚くケースと言えるでしょう。
夫婦双方がしっかりと話し合って、お互いが納得の上で離婚をするのであれば、離婚自体大きな問題ではないといえるでしょう。問題は突然相手に離婚を迫られたときのことです。
ハッキリと言ってしまえば、相手が離婚に向かって準備をしだしてしまったら、関係を修復するのは難しいといえるでしょう。対策をするとすれば、相手が離婚を具体的に考え始める前。この段階で修復を考えるようにしましょう。
まずは何と言っても会話をすることです。夫婦間においてもコミュニケーションの基本は会話です。その日あったことや、思っていることを正直に伝える、相手の話を真剣に聞く。
真剣にとはいってもそこまで堅くなる必要はありません。いつものように、普通に聞くだけで問題ありません。
会話が成り立てば関係の修復は難しくないかと思います。
あとは一緒に過ごす時間を増やすことです。お休みの日に一緒に出掛けるだけでもずいぶん違います。
出かける用事がなければ、一緒にスーパーに買い物に行くだけでも違います。
できるだけ一緒に行動するようにしましょう。
そもそも結婚したということは、お互い惹かれあって結婚したわけですから、ちょっとしたきっかけでずれた歯車は、努力次第で戻せるはずです。しかしずれた歯車を放置してしまうと、ずれはどんどん大きくなり修復不能になります。
そうならないためにも、できるだけ早めに相手のことを慮った行動をとることで、関係修復を目指すようにしましょう。