愛している夫に、恋人に、妻に浮気をされるというのは、精神的に大きなショックを受けることになります。そんなパートナーの浮気を知った時に、その浮気を許そうと考える方も多いかと思います。
しかし、頭では許そうと思っても、なかなか「許す」ことは難しいというのも事実。そこで、今回は「浮気を許す」ということを念頭にどう考えればいいのか?
どうすれば幸せになれるのか? についてまとめてみました。
まずパートナーに浮気をされた時、その浮気を許した場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
一番大きなメリットは、「1人きりにならずに済む」ということでしょう。
浮気を許すことができないということは、パートナーとの別れを意味します。パートナーと別れるということは1人になって寂しさを感じるかもしれないということになります。そもそもパートナーということは、あなたが愛していた人ということ。その愛していた人と別れて1人になってしまうのは誰でも寂しいものです。
また、パートナーと結婚しており、さらにお子さんがいるケースを考えると、「生活が苦しくならない」という金銭的なメリットがあります。
お子さんを連れての離婚となると、パートナーの収入がなくなるため、あなたは働きながらお子さんを育てるという大変な生活が待っています。
その点浮気を許すことができれば、パートナーの収入を頼りにしながら生活ができるというメリットがあります。
浮気を許すことで生じるデメリットは、どちらかというと精神的な部分。
一度でも信頼していたパートナーに裏切られるわけですから、その心の傷は簡単に癒えるものではありません。こうした心の傷を抱えたまま生きて行かないといけません。
こういったメリットとデメリットは冷静に判断する必要があるでしょう。
メリットとデメリットのバランスを考慮し、それでも「許す」ということを決心したら、大事なのは心構えです。
この心構えをしっかりしておけば、後々まで精神的に疲れるといったデメリットは打ち消すことができるはずです。
心構えにおいて大切なことは、「その浮気についての議論はここで終了する」という気持ちです。
一番良くないのは、いつまでもこの浮気の話を心に留め置くこと。
こうすると、この先何かがあるたびに、「そういえばあの時も…」といちいち浮気の件を思い出し、そのたびに辛い思いをするのは他でもないあなた自身になります。
そうならないためにも、何かきっかけを設けて、この場で「この浮気は許す。もうこの話は終了」と踏ん切りをつけることが重要になります。
そのために何が重要なのかを考えてみましょう。
浮気を許すと言っても、無条件で許してしまってはその後もズルズルと嫌な気持ちを引きずりかねません。
そのためまずは踏ん切りをつけるための「罰」を考えましょう。
浮気の裏のどんな理由があるにせよ、浮気という行為自体が反道徳的な行為ですから、そんな行為を働いた人には相応の罰を与えるのがベスト。
また、罰を与えることで、この浮気の話を終わらせる重要なポイントを作ることもできます。
ここで気を付けたいのは罰の内容。
例えば「今後はお小遣いを半額にする」ですとか、「門限を設けてどんな理由でも守らせる」などといった罰はオススメできません。
もちろん自由にできるお金や時間を制限することは、今後の浮気対策としては正しいのですが、あまり相手に窮屈な思いをさせると、その反動で再び浮気をしてしまう可能性が出てきます。
例えばブランド物のバッグや洋服など、高価なプレゼントを買ってもらう、海外旅行に行きその旅費を全部出してもらう、次のボーナスは全額自分に渡してもらい、自分が自由に使えるようにするなどなど。
短期間で完了するような罰を設けると、自分も相手も引きずることなく、今回の浮気の件に踏ん切りがつけやすくなります。
できれば、浮気をされたことであなたが感じたストレスを発散できるような罰があるとより良いといえるでしょう。
さて、浮気をされてさらにそれを許すのであればここで終わってはいけません。
次の浮気を防ぐための予防策も考えておきましょう。
今回の浮気は許すとしても、今後同じことをされてはたまりません。そこで二度と浮気をしないように対策を打ちましょう。
もっとも効果的なのが「誓約書の作成」です。
誓約書は、まず「二度と浮気はしない」とハッキリ宣言をしてもらうことから書き始めます。その上で万が一再び浮気をしたらどのような罰則があるかをハッキリと明記しましょう。ここは遠慮をすることはありません。
「離婚する」、「親権はこちら」、「財産分与はこちらの希望通りに」などなど。
しっかりと宣言し、相手にもその条件を認めさせておきましょう。
こういった誓約書には決まった書式はありませんので、どうしても内容を決めることができない方は、司法書士や弁護士など、専門家にも相談しながら作成してもいいでしょう。
ただし、夫婦間、恋人同士の間の決めごとですから、最低限の書式をネットで調べて自作してもいいでしょう。誓約書には双方サインと実印を押し、原本はあなた、コピーを相手に渡しておきましょう。
誓約書が完成したら最後に「浮気を許すのは今回で最後だから」と、これもハッキリと宣言しておいてください。そしてこの後は今回の浮気を吹っ切るためにも、なぜパートナーが浮気をしたのかを考えて、前向きにとらえるようにしましょう。
パートナーが浮気をしたということは、もちろん浮気をしたパートナーが悪いことに間違いはありません。
しかしその浮気の罰を与え、その後の誓約書もできたら、改めて自身のふるまいを振り返っておきましょう。
なぜパートナーが浮気をしたのか? 自分の態度に思いやりが足りなかったのではないか? いつもパートナーに感謝をすることを忘れていなかったか? などです。
特に女性パートナーに浮気をされた男性は真摯に自身の行いを振り返ることが重要です。女性は夫や彼氏が自分に興味を持っていない、愛情が足りないなどと感じた時に浮気をしてしまう傾向があります。つまりきっかけは自分にあった可能性もあります。
浮気をしたパートナーが悪いとはいえ、今後二度と浮気をしないように、自身の態度も改めるところは改めるようにしましょう。
もちろんこれは女性の方も同様です。
そして、パートナーに愛情や感謝を伝えるためにも、パートナーの良いところを改めて自分の中で再確認しましょう。優しいところ、思いやりがあるところ、頼もしいところなどを思い返してみてください。
浮気の罰を与えて、その罰が履行された瞬間に改めて新しい生活のスタートです。そのスタートを気持ちよく迎えることができるように、自身の考え方やパートナーへの思いを再確認しておきましょう。
パートナーの浮気が発覚した瞬間は、男性でも女性でも感情的になるものです。怒りの感情であったり、寂しいという感情があったり様々な感情が沸き上がるでしょう。
こういった感情的な時にいろいろな行動をとると、どうしても良くない結果に結びつく可能性が高くなります。まずは冷静に、落ち着くことが重要です。
特に感情的になりやすい女性の方は、まずは溜まったストレスを発散させるのがベスト。
友人や家族など、仲の良い人に愚痴を聞いてもらい、一度感情を吐き出しておくと、後々冷静な判断ができるようになります。
冷静になったら浮気を許すか許さないかを考えます。
許さないと決めたら、離婚専門の弁護士などを頼って、しっかりと別れ話を進めましょう。
許すと決めたら次はどうやって許すかその方法を考えます。許すと決めた時のポイントは、決めた以上今回の浮気に関してはその場で終了させ、あとで穿り返さないように決めておきます。
そのためにできることを考えましょう。
今回の浮気の罰を決め、それが履行され、誓約書などで後の浮気を抑止したらもう話は終了です。その日から心機一転し、新しい生活をスタートさせることをおすすめします。