では、具体的に証拠となるものは何かとなると、やはり写真か動画ということになります。さらに言えば複数回の写真や動画が必要となります。
「1回ラブホテルに入るのを写真に撮った」。
これでも浮気の証拠になりそうな気がしますが、1回では証拠として弱いと言えます。
上記のように、「相談に乗っていた」と答えられれば、さすがにホテル内で何をしていたかは当人同士にしか分かりません。「相談に乗っていた」という証言が優先されます。
理想としては5回、最低でも3回はラブホテルへの出入りの証拠が欲しいところです。
もちろん写真や動画は顔がハッキリ判別できるもの。
ブレていたり対象が小さく映っている程度のものでは証拠になりません。
おまけに言えばその時の滞在時間も重要です。
ホテルに入っても10分で出てきては「不貞行為(肉体関係)があった」とは
見なされません。最低でも30分、できれば40分以上滞在した証拠も同時に必要です。
ラブホテルではなく、密会場所が浮気相手の自宅の場合。
この場合はラブホテルの出入り以上の回数の証拠が欲しいところです。
最低5回、できれば7回以上。ラブホテルは一般的に「肉体関係を持つ場所」と認識されていますが、相手の自宅は「生活の場」であり、家に上がったからといって肉体関係があったと決めつけるには無理があります。
ただし、回数が多く頻繁であれば証拠となります。ちなみに密会場所がビジネスホテルやシティホテルの場合も、自宅の場合同様5回以上は証拠が欲しいところです。
参考:LINEやメールでの浮気の具体的なやり取りは、浮気の証拠になりますか?
離婚をする・しないに関わらず、覚えておいてほしいことは「
証拠を見せない」ことです。もちろん確実な証拠を持っていることは伝えましょう。
しかし証拠自体を見せてはいけません。どんな証拠があるかが向こうにバレると、
向こうも必ず何かしら対処してきます。すると証拠の力が一気に弱くなる可能性があります。上にも書きましたが不貞の証拠は「
ジョーカー」です。
切り札は最後まで見せてはいけません。
証拠を見せないとして、まず何をすべきか?
これは離婚を考えているかどうかで少々対応が変わってきます。
離婚を考えているのであれば、
まず離婚を切り出しましょう。
浮気をしている確実な証拠を持っていると伝えて。
同時に浮気相手には
内容証明を送りましょう。
「慰謝料を払ってほしい」と。
これで旦那さんと浮気相手が素直に条件をのめばアッサリ離婚となりますが、
ほとんどの場合はここから泥沼が始まります。
旦那さんも浮気相手もこちらの要求を拒否するようであれば家庭裁判所への提訴も視野に入れる必要があります。交渉が苦手という方は弁護士にお願いするのもひとつの手です。
離婚する気がない場合。つまり浮気を止めて欲しい場合は、
証拠は見せずに浮気に気付いていることを伝えましょう。
そして今回は許すからきちんと別れて欲しいと。
その前にできれば役所に「
離婚届不受理申出」を提出しておきましょう。
これは旦那さんが勝手に離婚届を提出しても不受理になるよう申し出るものです。
民法では
不貞行為をした者が勝手に離婚を申し出ることを禁じています。
「
離婚届不受理申出」を提出しておくことで、浮気を責められた旦那さんが
勝手に離婚を申し出て、浮気相手も元に駆け込むことを阻止できます。
浮気相手への慰謝料請求に関してはケースバイケースとしか言えません。
慰謝料を請求したことで浮気相手が旦那さんと離れるケースもあれば、
より力を合わせてしまうケースもあります。慎重に見極める必要があるでしょう。
浮気の証拠とは不貞の証拠。
これを素人が確実に手にするのは非常に難しく、忍耐力、体力などが必要となります。
特に当事者であるあなたが自分でやろうとすると、精神的にも非常に厳しいと言わざるを
得ません。
そんな時こそ探偵を活用すべきです。
探偵は調査のプロ。写真がブレていたり、顔の判別がつかないような下手な写真は
押さえません。また、相手に関してもきっちり情報を届けてくれます。
一番最初に書いた浮気の「状況証拠」が揃ったら、探偵社に依頼して
「状況証拠」を「不貞の証拠」に変えることをオススメします。
そして大事なのは不貞の証拠を入手した後。
愛していた人の不貞行為の証拠を手にして、動揺をする、怒る、呆れる、悲しくなる。
これらは当然の心の動きです。しかし心が落ち着かぬまま次の手に出ると、思わぬ失敗をする可能性が高くなります。よって、浮気の証拠を手にしたらまず落ち着くことが重要です。
探偵社によってはアフターサービスを行っている業者も少なくありません。
証拠を持ったあとすべきこと、弁護士の紹介など、いろいろなサービスがありますので、
相談するのもいいでしょう。
こういった件は仲の良い友人にもなかなか相談しにくいことです。
相談できる人と話して落ち着いて次の行動を考えてください。